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自転車道の整備について2(自転車道の問題点)

 自転車道の整備についての続きです。
 下の写真は、仙台市内にある自転車通行帯です。車道の端が緑色に塗られており、また「自転車」と書かれているため、自転車通行帯であることが明確になっています。


 ところが、その先をご覧下さい。トラックが止まっているのが、お分かりになりますよね。
 このまま自転車道を自転車で走っていても、路上駐車の車で、歩道か車道に避けるしかありません。


 路上駐車のクルマを車道側に避けている方です。車道に避けるのも危ないですよね。


 こちらの方は、前方に路上駐車のクルマがいたので、歩道に上がるところだと思われます。

 ちなみに、(車道側に避けている方は自転車に乗っていれば)道路の右側を走っていますので、逆行になってしまっています。
 あちこちに「自転車は左側走行」と書かれていますが、なかなか全員が守るのは難しいようです。路上駐車に並ぶ問題点ですね。

 もちろん、路上駐車はトラックだけではありません。


 右側に3台、左側の先に1台駐車車両がいます。

 なるべく路上駐車はしない、また仮にしても短時間で済ませる、というドライバーの方の意識があれば、してもらいたくはありませんが、路上駐車はある程度仕方がないのかもしれません。
 特にトラックなどは、そこに駐車になければ仕事が成立しない事もあるとは思います。

 しかし、今回取材をしてみた限りでは、駐車に便利なスペースと捉えられているように感じました。これでは、せっかく自転車道を整備しても意味がありません。

 路上駐車がいれば、危険を冒して車道に出て避けるか、歩道に上がって避けるしかありません。路上駐車の数だけ、その行為を繰り返す事になます。

 が、ここの歩道は自転車通行可ではありませんので、歩道に上がるのであれば、自転車を降りて歩いて押さなければ行けません。
 しかし、これだけの路上駐車を避けるために毎回自転車を降りるのは苦痛です。

 実際、これだけ路上駐車があると、自転車道として正常に機能していないと言えるのでは無いでしょうか?
 それどころか、かえって危ない道路になってしまいました。

 岡山世田谷などでも、同様の自転車通行帯が整備されてきていますが、これらも含め、今後自転車通行帯がどのようになっていくのか、しばらく様子を見て行きたいと思います。




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